🧸 ソフビフィギュア製作ガイド(初心者向け)
- DESIGN SOLID

- 10月7日
- 読了時間: 3分
「自分のアイデアを形にしたい!」そんな方に向けて、ソフビ(ソフトビニール)フィギュアの製造工程と、かかる費用の目安をわかりやすく解説します。
■ ソフビとは?

ソフビとは「ソフトビニール製フィギュア」の略称で、やわらかく、独特の質感と温かみを持つフィギュアです。日本では昔ながらの職人技が今も生きており、手作業で生産されることが多いジャンルです。
■ 製作の全体の流れ
ソフビフィギュアが完成するまでには、主に 「原型製作 → 金型製作 → 成形 → 彩色 → 梱包」 というステップがあります。
それぞれの工程と費用の目安を順番に説明します。
【 1 】原型製作(げんけいせいさく)

まず最初に、フィギュアの「元となる形(マスター原型)」を作ります。この原型をもとに金型が作られるため、最も重要な工程です。
※サイズやパーツ数やデザインによって費用は大きく変動します。
※原型を自分で作る場合、この費用はかかりません。
【 2 】金型製作(かながたせいさく)

原型をもとに、実際にソフビを流し込むための「金型」を製作します。
※パーツ数が多いほど、金型の枚数も増えます。
【 3 】成形(せいけい)

金型に軟質ビニールを流し込み、加熱して成形します。これにより、いよいよ「ソフビの形」ができます。
※サイズ・パーツ数・成形難易度によって単価は変動します。
※数量が多いほど、単価は下がる傾向があります。
【 4 】彩色(さいしき)

成形したソフビに塗装を行います。彩色は、職人がスプレー塗装用の「電柱マスク」を使用して行います。
※色数が増えるほど、マスクの枚数や作業回数が増え、費用が上がります。
※ご自身で塗装する場合は、彩色費用はかかりません。
【 5 】仕上げ・梱包

塗装後、組み立て・検品を経て完成です。袋入り(ブリスター)や台紙付きなど、梱包形態によって費用が少し変わります。
■ まとめ:費用イメージ
※費用目安はあくまで目安です。デザイン・パーツ数・色数・成形数量・納期などで料金は大きく前後しますので、必ずしも以下の費用になるという事ではありません。詳しくはお見積りをご依頼ください。
工程 | 内容 | 費用目安 |
原型製作 | WAX原型 | 約¥500,000~ |
金型製作 | ソフビ用金型製作 | 約¥300,000~ |
成形費(50~100個) | 小ロット生産 | 約¥3,000~/個 |
成形費(500~1,000個) | 大ロット生産 | 約¥2,500~/個 |
彩色マスク代 | 塗装用マスク製作 | 約¥200,000~ |
彩色代 | 1体あたりの塗装費 | 約¥300~ |
■ よくある質問(FAQ)
Q1. 1体だけ作ることはできますか?
→ ソフビは「金型成形」が必要なため、1体だけの製作は基本的にできません。試作品を作る場合は、レジン原型や3Dプリントで代用することが多いです。
Q2. 小ロットでも対応してもらえますか?
→ 工場によっては50個前後から対応可能です。ただし単価は割高になります。
Q3. 自分で塗装したいのですが?
→ 成形のみ依頼し、自分で彩色・組み立てを行うことも可能です。その場合、彩色費用はかかりません。
■ 最後に
ソフビ製作は、最初は費用も工程も複雑に感じますが、一度流れを理解すれば、自分の世界観をリアルな形にできる非常に魅力的なプロセスです。
原型づくりから塗装まで、職人の手を通して生まれる一点一点には「ぬくもり」と「存在感」が宿ります。あなたのアイデアを、ぜひソフビで形にしてみてください。




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